aplay ver.1.0.25でman aplayして表示されるマニュアルを抄訳してみました。
このマニュアルファイルはレコーダーソフトarecordと共通するものとなっています。
(当方の環境はUbuntu Studio 12.04 LTSです)
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arecord / aplay マニュアル
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arecord, aplay
ALSAサウンドカードドライバのためのコマンドラインレコーダー、プレイヤー。
シノプシス
arecord [flags] [filename]
aplay [flags] [filename [filename]] ...
説明
arecordはALSAサウンドカードドライバのためのコマンドラインサウンドレコーダーです。
様々なデバイスやサウンドカードとファイルフォーマットに対応しています。インターリーブモードの場合、2GBを超える前に自動的にファイルを分割します。
aplayは上記と同様の仕様で再生します。サウンドファイルのヘッダから自動的にファイルフォーマットやサンプリングレート、ビットデプスなどを決定します。ファイル名が指定されない場合、標準入出力が使用されます。aplayのユーティリティは複数のファイルネームを扱うことができます。
オプション
-h, --help
ヘルプの表示する。
--version
バージョンを表示する。
-l, --list-devices
サウンドカードとデジタル・オーディオ・デバイスをリスト表示する。
-L, --list-pcms
定義されているPCMをリスト表示する。
-D, --device=NAME
PCMを名前で選択する。
-q --quiet
Quiet modeにする→メッセージを表示させないで再生。
-t, --file-type TYPE
ファイルタイプを指定します (voc, wav, raw or au)。指定がない場合はwaveフォーマットで再生します。
-c, --channels=#
1〜32の間でチャンネル数を指定します。デフォルトは1chです。
-f --format=FORMAT
サンプル・フォーマット
認識できるフォーマット:S8 U8 S16_LE S16_BE U16_LE U16_BE S24_LE S24_BE U24_LE U24_BE S32_LE S32_BE U32_LE U32_BE FLOAT_LE FLOAT_BE FLOAT64_LE FLOAT64_BE IEC958_SUBFRAME_LE IEC958_SUB FRAME_BE MU_LAW A_LAW IMA_ADPCM MPEG GSM SPECIAL S24_3LE S24_3BE U24_3LE U24_3BE S20_3LE S20_3BE U20_3LE U20_3BE S18_3LE S18_3BE U18_3LE
フォーマットが指定されない場合はU8が設定されます。
-r, --rate=#<Hz>
サンプリングレートの指定(Hz)。デフォルトでは8000ヘルツ。
値が300未満だった場合は単位をキロヘルツ(kHz)とみなします。
利用可能な値:2000Hz ~ 192000Hz
-d, --duration=#
#のあとの値秒だけデュレーションを入れます。値が 0 の場合は無限。
デフォルトはゼロなのでarecordはキルされるまで動き続けます。
-s, --sleep-min=#
スリープするまでの分です。デフォルトではスリープしないようになっています。
-M, --mmap
メモリマップドI/Oをオーディオストリームのために使用します。
このオプションが設定されない場合は、リード/ライト I/Oモードが使用されます。
-N, --nonblock
オーディオデバイスをノンブロッキングモードで開きます。デバイスがビジーな場合すぐにプログラムは終了します。
このオプションが設定されない場合、プログラムはデバイスが利用可能になるまでブロックします。
-F, --period-time=#
#のあとに値を入れインタラプトの間を設定します。単位はマイクロセカンド(100万分の1秒)。
値が設定されない場合はバッファタイムの4分の1がセットされます。
-B, --buffer-time=#
#のあとにバッファデュレーションの値を入れます。単位はマイクロセカンド。
値が設定されない倍はバッファの最大値(500msまで)が使われます。
--period-size=#
#のあとに値を入れインタラプト間のフレームを設定します。
値が設定されない倍はバッファサイズの4分の1がセットされます。
--buffer-size=#
#のあとに値を入れデュレーション間のフレームを設定します。
値が設定されない倍はバッファの最大値(500msまで)が使われます。
-A, --avail-min=#
#のあとに値を入れてウェイクアップのためのスペースを設定します。
単位:マイクロセカンド
-R, --start-delay=#
#のあとに値を入れてjを設定します。
単位:マイクロセカンド
-T, --stop-delay=#
#のあとに値を入れてオートマチックPCMが停止するまでのディレイを設定します。
-v, --verbose
PCMストラクチャーを表示しセットアップします。このオプションは累積されます。
2,3回設定されるとVUメーターが表示されます。
-V, --vumeter=TYPE
VUメーターのタイプやステレオ/モノラルを指定します。
ステレオVUメーターは2chステレオサンプルのフォーマットにだけ利用できます
-I, --separate-channels
ひとつのファイルを各チャンネルで使用します。このオプションはmax-file-timeとuse-strftimeを制限し、またSIGUSR1を無視します。セパレートチャンネルではステレオVUメーターは利用できません。
-P Playback. このオプションはデフォルトで設定されてます。aplayとタイプして呼び出せば再生を開始します。
-C Record. このオプションはデフォルトで設定されてます。arecordとタイプして呼び出せば再生を開始します。
-i, --interactive
キーボードでインタラクティブに操作することができます。
今のところ一時停止/再生の機能しかありません。
スペースキーまたはEnterキー
--disable-resample
自動的にリサンプリングされるのを防ぎます。
--disable-channels
自動的にチャンネルが変換されるのを防ぎます。
--disable-format
自動的にフォーマットが変換されるのを防ぎます。
--disable-softvol
ソフトウェアによる音量調節を無効にします。
--test-position
リングバッファの配置をテストします。
--test-coef=<coef>
リングバッファの配置のための係数をテストします。デフォルトは8、最小値は1。
書式: coef * (buffer_size / 2). Minimum
--test-nowait
CPU全体を使ってしまうのを防ぐためにリングバッファを待たない。
--max-file-time
出力されるファイルがレコーディング中にここで指定した値より大きくなる場合、このファイルを閉じて新しいファイルを開きます。
デフォルトではWAVファイルで最大2GBです。
--separate-channelsが設定されている場合にはこのオプションは無効になります。
--process-id-file <file name>
他のプログラムがシグナルを遅れるように、指定したファイルにプロセスを出力します。
--use-strftime
録音中、出力ファイルが開かれるとstrftimeコードをファイル名のパラメータとして読み取ります。
コード:
%Y 年, %m 月, %d 日, %H 時, %M 分, %S 秒, %v 1から始めるファイル連番。
このオプションが指定されると、出力ファイルのためのディレクトリが自動的に作成されます。
--separate-channelsが設定されている場合にはこのオプションは無効になります。
シグナル
録音中、(Linuxからの)SIGINTやSIGTERM、SIGABRTのシグナルが送られると出力ファイルを閉じて終了します。SIGUSR1が送られると出力ファイルを閉じて新規ファイルを開き、録音を続けます。SIGUSR1は--separate-channelsが設定されている場合は無効になります。
オプション設定例
aplay -c 1 -t raw -r 22050 -f mu_law foobar
rawファイル"foobar"を2205-Hz、モノラル、8-bit、Mu-Lawで再生。
AUTHOR
arecord and aplay are by Jaroslav Kysela <perex@perex.cz> This document is by Paul Winkler <zarmzarm@erols.com>.
Updated for Alsa 0.9 by James Tappin <james@xena.uklinux.net>
1 January 2010
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